調査会社『PIPLSAY』は、アメリカの新たなストリーミングサービスである『Disney+』が配信スタートして約3月が経過した現在どのようであるかの調査を行いました。
昨年11月に配信されたこのサービスは、わずか数週間で2500万人の加入者を獲得しています。『PIPLSAY』はこのプラットフォームがここまでどのように機能しているかをアメリカ全土の63833人に調査を行いました。
以下がその調査結果です。
ディズニープラスに加入していますか?
YES 37%
NO 46%
今後加入予定 17%
加入済のユーザーと今後加入予定のユーザーを合わせると過半数を超えています。
やはり、他のサービスでディズニー社関連の作品が観れなくなった事が大きいのではないでしょうか。
加入者の単体加入とバンドル加入の比率
ディズニー+のみ 64%
バンドル 36%
加入は主に誰の為であるのか?
自分自身 44%
子供 43%
家族 13%
加入者のおよそ3分の1の人が、huluとespn+がセットになったバンドルを選択しています。
ディズニーだけだと、やはりターゲット層が限られてしまいますが、この二つのサービスがセットで割安で見られるというのは、ユーザーにとってとても大きい魅力だと思います。それぞれの単体加入者の多くがこのバンドルに乗り換えしたのではないでしょうか。
単体加入者の多くは子供のための加入でしょうか。親が子に見せたい比率が高いですね。
ディズニープラス加入後に他のストリーミングサービスを停止しましたか?
NO 74%
YES 36%
まだ、様子見の期間であるので何とも言えませんが、NOの74%は、やはりNETFLIXにも魅力的なコンテンツがまだまだあるという事をものがたっているように思えます。離脱の36%はhulu加入者の振替がほとんどではないかなと推測します。
ディズニープラスと他のサービスを視聴する割合は?
ほとんど同じ 38%
ディズニープラスが多い 36%
ディズニープラスが少ない26%
これは、正直現時点でのディズニープラスに魅力のあるコンテンツが少ないのではという結果に思えます。すでに視聴済みのコンテンツも多いと思われます。しかし新しいオリジナル・コンテンツが今後続々と出てくるので心配は無用のような気がします。
ディズニープラスでどのようなコンテンツを見ましたか?
アニメ 39%
TVショー 34%
実写映画 27%
アニメが第一位でした。まあディズニーなので当たり前と言えば当たり前でしょう。お子さんが観ている割合が高い気がします。
どのブランドのコンテンツを最も多く見ましたか?
ディズニー 28%
ピクサー 19%
マーベル 18%
スターウォーズ 16%
ナショナル ジオグラフィック 12%
その他(シンプソンズなど) 7%
ディズニー作品がそれ程多くないのです。買収したピクサー・マーベル・ルーカスフィルムの3社を合わせると過半数以上になります。やはりこのストリーミングサービスの決行に際して、この3社の買収は必須であったことは間違いありません。
アマゾンプライムとの比較
アマゾンプライムと同等 40%
アマゾンプライムより良い 37%
アマゾンプライムより悪い 23%
huluとの比較
huluと同等 42%
huluより良い 37%
huluより悪い 21%
Netflixとの比較
Netflixと同等 49%
Netflixより良い 23%
Netflixより悪い 28%
この結果を見ると、たった数ヶ月で1強だったNETFLIXの牙城にかなり食い込んできていることがわかりますね。
正直、アマゾンプライムは通販サイトのおまけでついてるようなものですし、有料コンテンツも意外と多いです。
ストリーミングサービスのみで行っている他社とは分けて考えるべきです。
さらにhuluは、ディズニーにとってはすでにライバルではなく、パートナーになっています。ディズニーではできないような犯罪・サスペンスものとかを中心に展開すれば、相乗効果でwinwinの関係になっていくと思います。
また、その他の調査結果として下記のものも掲載されています。
●18歳から38歳の50%以上がDisney Plusに登録しています
●39歳から53歳の53%が、主に子供向けにDisney Plusに加入しています
『PIPLSAY』は最後を以下の通り締めています。
引用元:https://www.piplsay.com/disney-plus-vs-others-what-is-america-streaming
ディズニープラスは、配信開始の初日に1,000万人以上の加入者を登録し、競合他社に脅威を与えました。それ以降は着実に視聴者を追加しており、他のストリーミングサービスに戦略の再調整を強いる結果となっています。他の人気プラットフォームとの比較の結果では、アメリカ人の49%はディズニープラスはNetflixと同じくらい良いと感じており、23%はこのストリーミング界の巨人よりも優れていると答えています。
3ヶ月で急速にシェアを伸ばしてきたディズニープラス。今後もNETFLIXとの壮絶な戦いが巻き起こることは間違いないでしょう。
お互いにハイクオリティーなオリジナル・コンテンツを沢山制作して、どれだけ視聴者を満足させることが出来るかが勝負の分かれ目になってくるでしょう。
両社の攻防に期待してます。